一般社団法人 千葉県地質調査業協会

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追悼! 2011.3.11

 もう二年が経過しました。
 テレビの画像を見ても、以前見た残像とそんなに変わってはおりません。
 
 亡くなられた方々、未だ不明の方々、そして避難され、また生活にご苦労されている方々に哀悼の意を表させていただきます。
 

 復興というのは非常に難しいことです。
 お金があればすむというものではありません。予算を付ければそれでヨシ・・・そんなに単純なものではありません。
 
 将来の村や町、市や県が力強く復活するために何をどのように構築して行くのか・・・大きなビジョンが欠かせません。
 
 そのことに関し、日本人は不得手か・・・そんなことはありません。
 
 長い歴史を見てください。
 長期的な視点で発想し、国を造ってきたのです。
 
 現在が混迷の時代にあり、政治も官僚も国民も先が見えていなかっただけです。これから大震災を機に日本は変化をしてくるはずです。いつの時代も危機的な状況から新しい発想と変化はやってきています。
 
 東北とともに復興をして行くことが日本国の再興につながります。
 
 願わくば、田老地区のような防潮堤ばかりを造らないようにしたいものです・・・人間が住む場所を残し、ここに住みたい!と思うすばらしいふるさとの環境を取り戻して欲しいのです。奥尻島はハード主体の対策をして過疎化が止まりませんし、観光客も少なくなってしまっているそうです。
 
 数百年後に同じ規模の地震と津波が来た時、命だけは助かるシステムを作ってもらうこと、それが、日本人らしい自然とのつきあい方です。
 
 人間が大自然に勝てるわけがないのです、ハード主体の復興だけは避けて欲しい春の朝・・・。
 
 一日でも早く、普通の生活に戻られることをお祈りします。

  





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