千葉県建設技術センター地質調査講習会報告
公益財団法人 千葉県建設技術センター
平成25年度 地質調査講習会(地質調査の方法と計画)報告
平成25年7月10日(水)、7月11日(木)の二日間にわたり、地質調査に関する表記の講習会が千葉県文化会館・聖賢堂において開催されました。昨年に続くもので、朝9時半から夕方4時半まで灼熱の陽気の中、熱心な講習会でありました。
講師陣は一般社団法人千葉県地質調査業協会が担当し、基礎から専門まで、下に示すように内容豊富なカリキュラムでありました。なお、二日間となったのは聴講希望者が多数となるため、二日に分けたというものでした。合計130名が参加しました。ちなみに、聴講者は千葉県及び市町村の若手技術者です。
講習会に先立ち、(公財)千葉県建設技術センター技術指導班・鈴木善也副主幹より講師紹介、そして日程等の説明がありました。
その後暑い中、朝から夕方まで、長時間にわたる講習が始まりました。カリキュラムは次の通りです。
<カリキュラム>
1. 千葉県の地形・地質
2. 机上からの地形・地質の推定と活用
以上、中村担当
3. 地質調査でよく用いられる原位置試験
4. 土質の基礎
5. 土質定数の求め方とその利用
以上、熱田担当
6. モデル調査事例による調査の計画(計画から調査数量計上まで)
7. 地質調査業務の一般的な構成
以上、坂本担当
8. 理解度確認
サイトの活用例
熱田講師
調査機器の詳細説明
貫入試験
坂本講師
モデル事例
今回は、地質調査の基礎から専門的な話まで、6時間の講習でした。熱暑のこの時期、熱心に聴講する若手技術者の姿に将来の土木技術を継承するという強い意志を感じました。
近年、官庁への入庁技術職員は学生時代に工学系の講義を受講することが少なくなっています。特に、環境関連の講座が増加し、土質工学系の講座が全くない学校もあります。
こうしたことから、官庁幹部の危機意識もあり、土木技術を基礎から学ぶ重要性が叫ばれています。地質調査は建設基盤整備のもっとも基礎の部分であり、設計施工に多大の影響を与えるものであり、若い技術者が学ぶこうした研修会は価値のある活動であると感じました。
なお、こうした機会をいただき、一般社団法人千葉県地質調査業協会として、公益財団法人千葉県建設技術センターはじめ、関係各位様に厚く御礼を申し上げる次第です。
2013/07/12(金)
一般社団法人千葉県地質調査業協会