平成24年度 独占禁止法遵守等研修会 報告
平成24年度 独占禁止法遵守等研修会 報告
先の平成24年10月17日(水)、オークラ千葉ホテルにおいて千葉県建設関連業五団体交流会主催の独占禁止法遵守等研修会が開催されました。会場には100人以上の受講者が集まり、会場が狭いほどでありました。
司会の挨拶に始まり、まず五団体の紹介及び今年度の幹事協会・一般社団法人千葉県建設コンサルタント業協会の富田会長の挨拶の後、研修に入りました。
研修は1部と2部の構成です。
1. 独占禁止法の遵守について(15:05〜16:20)
講師;財団法人建設業適正取引推進機構
庄司 芳次 氏 (元・公正取引委員会審査局公正競争監視室長)
豊富な事例を紹介しながら、不公正な取引方法に対する見方考え方を解説。
全国的な視点のもと、事例紹介では固有名詞も出しながら堅苦しくない雰囲気で講演されていたのが印象的でした。
本研修会は五団体が毎年開催しているもので、公正取引に関する各協会及び各社の意識の高さが示されています。
財団法人建設業適正取引推進機構 庄司 芳次 氏
次に、第二部です。
2. 県土整備部が当面する主な課題について(16:30〜17:30)
講師;千葉県県土整備部 災害・建設業担当部長
金谷 隆司 氏
パワーポイントを使い、千葉県全体の課題や方向性をわかりやすく解説、次のような内容でありました。
1. 災害復旧について
2. 道路について
3. 津波対策について
4. 河川・海岸について
5. 港湾について
6. 入札契約制度について
7. 職員の技術力向上について
いずれも豊富でわかりやすい図表を使用し、理解しやすい内容でありました。
また、ご講演の最後に講演とは離れた形で、建設関係者が抱える課題と今後の方向性についてユーモアを交えて語られたのが大変に好評でありました。
千葉県県土整備部 災害・建設業担当部長 金谷 隆司 氏
3.11東日本大震災における建設関係者の大変なご苦労も、メディアになかなか取り上げてもらえない現実があり、今後情報発信、宣伝のあり方を考える必要があるというお話には説得力がありました。
また、官庁を含めて土木業界に対する学生の人気が上がらないというお話も、社会が土木業界をどのように見ているかの反映でもあります。
建設行政のトップとしての冷静な現実認識と将来を見据えた前向きのご講演に元気をもらえた聴衆が多かったはずです。最後の大きな拍手がそのことを物語っていると感じた次第です。
最後に、講師お二人ならびに県土整備部関係者に深く感謝を申し上げます。
千葉県建設関連業委託業務団体
五団体交流会
社団法人 千葉県測量設計業協会
一般社団法人 千葉県建設コンサルタント業協会
千葉県補償コンサルタント協議会
一般社団法人 千葉県地質調査業協会
千葉県測量設計補償協同組合