平成26年度 技術力向上(設計積算)特別研修(千葉県)報告
平成26年度 技術力向上(設計積算)特別研修(千葉県)報告
先の平成26年10月6日、7日の二日間にわたり表記の研修会が千葉県庁中庁舎10階の大会議室で開催されました。
本研修は千葉県県土整備部技術管理課が主催して毎年開催されているものです。
研修目的は『 本工事や仮設工の設計・積算・照査に関する技術的な知識や施工計画・現場管理における留意点を習得する。事業を進める上で必要になる地質調査や計画設計、積算、工事実施中の現場管理等に関する基礎知識や留意点を習得する。』というものです。
対象職員は若手の県土整備部土木技術職員及び農林水産部農業土木技術職員とし、90名の参加でした。特に農林水産部から30名の参加は最多となっています。
第一日目はあいにく台風18号の直撃を受け、緊急対応の待機などがあり欠席者も多い状況でありました。それでも60名ほどが参加して熱心に講義を受けていました。
挨拶される鵜山技術管理課長
講習に先立ち県土整備部技術管理課の鵜山課長が挨拶に立ち、技術力向上に向けた受講と研鑽を今後の業務に役立てて欲しい、また、この集中講義の意義について話され、その後講義に入りました。
二日間の研修内容は次の通りです。
【一日目】
午前 「地質調査の基礎知識」
一般社団法人 千葉県地質調査業協会
1) 千葉県の地形地質
2) 机上からの地形地質の推定と活用(以上中村担当)
3) 土の名称と粒度組成
4) 盛土の基礎知識
5) 検討項目と必要な地盤情報
6) 調査項目と調査手法
7) N値から諸定数を推定する
8) モデル調査事例による調査の計画(以上熱田担当)
午後 「設計の基礎知識及び留意点について」
一般社団法人 建設コンサルタンツ協会
(石井氏、久保氏、平田氏)
【二日目】
午前 「会計検査の指摘事項例から学ぶ設計不適切・施工不良の改善策」
一般財団法人経済調査会(市川氏)
午後 「施工計画・現場管理の留意点」
一般社団法人 千葉県建設業協会(板橋氏、渡辺氏)
以上のように中身の濃い研修でしたが、県職の若手が熱心に聴講する姿が印象的でした。
将来を担う若手技術者の勉強風景を新聞社も熱心に取材していました。なお、こういう機会をいただき、鵜山技術管理課長始め関係各位に協会として御礼を申し上げます。