平成27年度 第2回千葉県建設技術協会講習会 報告
平成27年度 第2回千葉県建設技術協会講習会 報告
先の平成27年11月18日(水) 13:30〜16:15、千葉県教育会館新館大ホールで表記の技術講習会が開催されました。本講習会は毎年2回、千葉県県土整備部や市町村の技術職員を対象として技術力の向上(広範な知識の習得を図り知見を広げるため)を目的として開催されます。
主催は千葉県県土整備部技術管理課ならびに千葉県建設技術協会(滝浪会長)です。
今回の講習会は公益社団法人地盤工学会千葉県グループとの共同開催となっています。そのため、地盤工学会千葉県グループから岩手大学の大河原正文准教授を講師として招いています。また、千葉県建設技術協会からは国土交通省総合政策局参事官(社会資本整備)付 小山真人課長補佐が講師として立ちました。
講演に先立ち、千葉県建設技術協会会長・千葉県県土整備部災害・建設担当部長 滝浪 善裕氏が開会の挨拶をされ、本講習会の意義や講習内容に関する興味を語られ、県土整備部の役割・責務などにも言及されていました。
講習参加者は100名以上と聞いています。
滝浪 善裕 氏(千葉県建設技術協会会長、千葉県県土整備部災害・建設担当部長)
次ぎに講演に入り、まず大河原正文氏が演壇に立ち次のような講演を行いました。
「東日本大震災により発生した災害廃棄物の処理と復興資材の有効活用ガイドライン」 ; 公益社団法人地盤工学会 国立大学法人岩手大学准教授
1.災害廃棄物の処理
(1)災害廃棄物の種類
(2)発生量
(3)推計方法の具体
(4)廃棄物処理の流れ
(5)業務範囲
(6)処理の進捗状況
(7)トレーサビリティー
2.復興資材のガイドライン
(1)「有効活用ガイドライン」
(2)「復興資材活用マニュアル」
膨大な資料による広範囲の災害廃棄物処理と復興活用の内容に圧倒されました。また、今後想定される南海トラフの大震災で発生する災害廃棄物が今回の東日本大震災の数倍以上になろうかという予測には驚かざるを得ません。
大河原 正文 氏 (岩手大学)
次の講習は小山真人氏が次の内容で講演されました。
「社会資本のストック効果について」
国土交通省総合政策局参事官(社会資本整備)付 課長補佐
1.新たな「社会資本整備重点計画」の概要
2.社会資本整備を支える現場の担い手・技能人材に係わる構造改革等
小山 真人 氏 (国土交通省)
豊富な実例を挙げながら、フロー効果だけではなくストック効果の重要性を強調されていたのが印象的でした。
2015.11.18(水)
一般社団法人千葉県地質調査業協会(地盤工学会千葉県グループ)